出典:いらすとや
出典:いらすとや
分数ピアノというものが存在しない
ピアノは悲しいかな、ヴァイオリンのように子供用サイズというものが存在しません。
手が小さい者は小さいなりに工夫して弾かないといけない。それがピアノという楽器なのです。
メーカーが違っていようがピアノのサイズが違っていようが、鍵盤のサイズだけは決して変わりません。
ドとレの距離、ドからミまでの幅、どれくらい手を広げれば欲しい音に指が届くのかという感覚も練習で身につけていかなくてはいけません。
トイピアノのように小さいサイズの鍵盤で練習していては、そのサイズでの感覚が身についてしまいます。
そうすると、家のトイピアノでならスラスラと弾けるのに、レッスンに行くと全然弾けないという現象が起きてしまいます。
小さいサイズの鍵盤で練習していたせいで、せっかくお家で頑張って練習してきたのにその成果がレッスンで発揮できなかったでは子供さんが可愛そうですよね。
本格的にピアノのレッスンを始める際は、本来のサイズの鍵盤で練習させるようにしましょう。
音色を聴き分ける力がつかない
ピアノという楽器は、鍵盤を押せば音が鳴ります。
きちんと調律されたピアノであれば、上手な人が音を鳴らそうが下手っぴさんが音を鳴らそうが、決して狂った音は出ません。
猫が鍵盤の上を歩いたって正しい音程で音が鳴るんです。
しかし音色だけは違います。
同じドの音でも、綺麗なドの音、汚いドの音、繊細なドの音、荒々しいドの音、いろんなドの音が奏者の指先によって紡ぎ出されます。
音色を聴き分ける力を養わなければ、自分が出す音ですら制御できません。
この訓練をしようと思うと、本来のピアノの音でなければなりません。
ところがピアノとトイピアノでは、見た目は似ているくせに中身は全く違う楽器なのです。
ピアノは弦をハンマーで叩いて音を出すのに対し、トイピアノは弦ではなく金属棒または金属管が用いられています。
そのため、トイピアノの音は鉄琴に似た音が鳴ります。
トイピアノというのは、構造上からして実はピアノではないんですね。
ピアノという楽器を学ぶ上で最初に与えられるピアノがどんなピアノかというのは、子供さんのピアノ人生においてけっこう重要になってきます。
トイピアノのトイはおもちゃの toy!
出典:トイザらス
まとめ
音感を身につけたり、音色を聴き分ける力を養うことを「聴く耳を育てる」と言います。
一般的に3〜4歳までが勝負と言われています。
お子様のためにも、トイピアノはあくまでも玩具であるということを忘れず、本格的にレッスンを始めるのならばちゃんとしたピアノを用意してあげるのがベストでしょう。
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