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ピアノ

ちょっと待って!椅子の高さ、それでいい?

ふだん家でピアノを練習する際、ピアノの椅子の高さや位置をきちんと合わせられているでしょうか?

背が伸びたにもかかわらず、小さい頃のままの高さになっていませんか?

兄弟姉妹で習っている場合、いちいち合わせるのは面倒くさいからと、合わない高さで弾いていませんか?

Yuka先生
Yuka先生
実は椅子の高さって非常に大事なんだよ。

ではどうやって合わせたらいいのかを見てみましょう。

 

1人で演奏する時の椅子の位置と人間は、常に真ん中で。

ドレミちゃん
ドレミちゃん
えぇ〜、そんなの当たり前じゃ〜ん。ほら、この真ん中の「ド」が「ピアノ」の真ん中でしょ〜?
Yuka先生
Yuka先生
うぅ〜む。それ、本当に真ん中かな?
ドレミちゃん
ドレミちゃん
えっ!? 違うの!?

 

本来のピアノの鍵盤は全部で何鍵あるか知っていますか?

…………。

……。

正解は88鍵。

綺麗に2で割れることから、つまりピアノの真ん中が1音ではない、ということがわかります。

ではどの音と音が真ん中になるのでしょうか?

もしご自宅のピアノが88鍵あったら、ぜひ確認してみてください。

左からと右からと、同時に真ん中へ近づいていくと?……

ドレミちゃん
ドレミちゃん
あっ! ホントだー! 真ん中の「ミ」と「ファ」の間が「ピアノ」の真ん中だー!
Yuka先生
Yuka先生
正解! そうだね、ドレミちゃん。よく気がついたね。
ドレミちゃん
ドレミちゃん
ホッ。よかった〜。

 

88鍵ある場合、真ん中の「ミ」と「ファ」の境目がちょうどピアノの真ん中になります。

そこに自分のおへそが来るように座ってみましょう。

座る位置を常に同じ場所にしておくことによって、弾く音と次の音に距離がある場合に視覚だけでなく、自分の中に備わっている感覚で弾くことができます。

もし毎回違う位置に座っていると、その感覚が狂ってしまい、正しい着地音に手が行きません。

1人で演奏するソロの場合、この真ん中を意識して座ってみましょう。

 

自分の身長に合わせて、椅子の高さを調節しよう!

椅子の位置と座る位置が決まったので、次は椅子の高さを合わせます。

椅子の正しい高さは、一般的に

手をピアノに置いた時、腕が床と平行になるのが正しい椅子の高さ

とされています。

ソラシくん
ソラシくん
じゃあ、その高さが絶対ってわけじゃないんだな。よし、ボクは低いのが好きだから一番低くして弾こうっと!
Yuka先生
Yuka先生
ちょっと待って、ソラシくん! 「一般的に」というのは、それが「基本の高さ」ということ。つまり君はまだ「基本」で弾きなさい。
ソラシくん
ソラシくん
えぇーーー!

 

演奏が上級になってくると、弾く曲によって椅子の高さを「基本の高さ」から微妙に変えたりすることもあります。

ですが特に理由がない限りは、この「基本の高さ」で弾くことが重要です。

ではなぜこの「基本の高さ」が重要になってくるのでしょうか?

合わない椅子の高さで弾くというのは、すなわち無理な姿勢で弾いているということ。

無理な姿勢で弾き続けると体に余計な負荷がかかってしまい、体を壊してしまう原因になります。

ピアノを弾いていると疲れやすい・肩がこる・腕が痛いなどの症状が出ている場合、無理な姿勢で弾いている可能性があります。

そういう場合、1度椅子の高さをぜひ見直してみてください。

ちなみに……。

ピアノの椅子で、丸くてクルクル回して高さを調節するタイプの椅子があります。

↑これこれ。

これは個人的にお薦めしません。

アンティーク調でオシャレなのでインテリアにはピッタリなのですが、練習には向きません。

簡単にクルクル回るので、安定して座っていられないんです。

足腰を安定させようと思うと、やはり回らない椅子がいいですよ。

 

ブラブラ足はダメですよ!足台を置きましょう。

出典:いらすとや

小さい子供さん限定の話になります。

先ほど、「椅子の高さ」はピアノを弾く上で重要であるというお話をしました。

つまり、年齢が低ければ低いほど、椅子の高さは反比例して高くなります。

そうすると当然、足が床から遠くなります。

子供さんの足、ブラブラさせていませんか?

これ、実は良くないのです。

少し専門的なお話になりますが、ピアノを弾く時、いかに脱力が出来るかが大切になってきます。

これは「椅子の高さ」にも深く関係していて、正しい高さでないと脱力ができません。

脱力が出来ていないと、体に不具合が出てきてしまうのです。

椅子に座った時、足が地に着いている状態と着いていないブラブラ状態では、どちらが座っていてラクに感じるでしょうか?

上半身に負担をかけさせない為にも、足を地に着け、自身の体重を支えるという大きな役割を足に果たして貰わなくてはいけません。

正しい姿勢で弾く癖をつけさせる為にも、足台を子供さんに使わせましょう。

その際、ピアノ専用の足台をご用意される場合は高さ調節が出来るものをお薦めいたします。

同じ年齢でも身長はみんな違うので、その子に合わせた高さに調節できる物がいいでしょう。

また、足台には補助ペダル付きとそうでないものがあります。

これに関しては一概にどちらがいいとは言えません。

その子の現在学習している曲のレベルや指導している先生の方針にも左右されるので、迷った場合は現在師事している先生に聞いてみましょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

テレビを見る時に、画面から近いと目を悪くしてしまいます。

最近話題の子供のランドセル。荷物が重すぎると、(まだ子供なのに)腰を悪くしてしまいます。

それと同じように、ピアノも正しい姿勢で弾かないと体を痛めてしまいます。

ぜひ1度お家のピアノの椅子の状態を見直してみてくださいね。

 

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