ピアノのレッスンをしていると、たまに保護者の方から
という質問をされることがあります。
ざっくばらんに言うと、ソルフェージュとは音楽をやる上で必要になる知識を得ること。
ピアノに限らず、ヴァイオリンやフルートなどの楽器を演奏していく上で必要になる演奏技術とは別のことを学びます。
ここでは主に、次の2点を取り上げてみたいと思います。
楽典/音楽理論 … 楽譜を読む力を養う
聴音 … 音感やリズム感を育てる
こういったことをバランスよく身につけることによって、音楽に対する理解度がかなり進みます。
ピアノのレベルももちろん、伸びやすくなります。
では具体的にどんなことをするのか、1個ずつ見ていきましょう。
楽典(がくてん)/音楽理論
どんな楽譜でもいいです。手元にある楽譜を開いてみてください。
そこにはどんなことが書かれていますか?
この楽典/音楽理論では、主に
- 音符について
- 音楽用語や音楽記号について
- パッと見て何の音かを読む訓練
など、楽譜を読む力を養っていきます。
音符について
一つの曲の中で、いろんな形の音符に出くわすと思います。
ピアノのレッスンの中でその音符の形が持つ意味を一緒に学んでいきますが、ソルフェージュではさらにその音符が自分でも書けるようにしていきます。
音符にもちゃんと書き方やルールというのがあるんですよ!
これをすることによって、後述する聴音の時に役立ってくるのです。
音楽用語や音楽記号について
- この曲はどういう風に弾いて欲しいのか
- どれくらいのテンポで弾いて欲しいのか
そういった細々とした指示が、音楽の言葉である音楽用語や音楽記号で表されています。
そういった指示を理解して体現するだけで、演奏がグッとプロらしくなりますよ!
パッと見て何の音かを読む訓練
よく楽器店に行くと売っている、あのドレミのカードです。
訓練そのものはカード以外で行われることもありますが、このドレミのカードは有名ですね。
楽譜に書かれてある音符を毎回毎回、ド〜レ〜ミって数えないと読めないというのは練習上よくありません。
練習している本人もウンザリしてくるはず(笑)。
「あ」の文字を見て感覚的に「あ」とわかるように、音符を見て感覚的に何の音か読めるようになれば、新しい曲でもすぐに弾けるようになります。
聴音
ピアノの音が鳴った時、それが何の音かわかりますか?
これがわからないと、実はピアノの演奏上とても困ったことになります。
聴音では、主に
- メロディーや和音を聴いて楽譜に起こす
- リズム感を養う
など、音感やリズム感を身につけます。
メロディーや和音を聴いて楽譜に書き起こす。
読んで字のごとく(笑)。
先生が鳴らすピアノの音を耳だけで聴いて、演奏された通りに楽譜に仕上げていきます。
楽譜にしようと思うと、上記で述べたように音符が書けないと話になりません。
リズム感を養う
メロディーはいろんなリズムの組み合わせで出来ています。
そのリズムがわからないと演奏できませんよね。
これも聴音によって培われていきます。
まとめ
楽器を習う時はその楽器の演奏技術だけではなく、音楽の基礎知識となるソルフェージュも一緒に習うといいよ、というお話でした。
当教室では、「ソルフェージュ」クラスというのを設けています。
また、希望者にはピアノのレッスン時間内に「ソルフェージュ」のレッスンもさせていただいています。
詳しくは「出張レッスンのご案内」をご覧ください。
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